木曜日

基研で研究会があると、出張届は出していないのだが、それがゆえに切り替えができない。現実問題としても、来週は(韓国なので)完全に出張で、先週木曜日と金曜日は終日研究会に出ていたので、今週は色々と厳しい。それでも、プログラムを見ると、るど(びく=べるてぃえ)の話は聞いた方がいいような気がした。研究会を優先する旨の連絡を入れて、研究会にでる。

驚いた。3次元空間中で64個と128個のバイナリ―粒子の平衡統計力学の数値実験を行う。もちろん、普通にやると全く平衡化しないので、交換モンテカルロを使うのは当然だとして、それでも全くダメだから...じゅりおたちの奥の手(変形)を実装する。結果は、見事としかいいようがなく、平衡のガラス転移の影をつかまえている。もちろん、そのままだと「元の系のガラス転移」には届かないので、これから先どうやっていくのかを考えないといけないが。問題の難しさを十分に理解した上で、きわめて非自明なアクセスに成功している。誰もが知っている単純な模型に対して誰もが到達していないところにいっている数値実験はほれぼれする。僕は問題が難しすぎるので真正面から向かうのでなくて、「人工ガラス計画」で走ろうとしているわけだけど、、うーんん...。

関連する話をるどとほるへとしていると、ほるへに「おまえはレプリカ計算をやっていないのか」と言われてしまった。「そんなにしていない」と答えるしかない。。(最低限はしているよ、もちろん。でも、自分でもプロのそれでないことは分かっている。)[上のじゅりおたちの変形は、2011の日仏/UCGPのときにじゅりおやきあらが喋っていたことで形式的には知っているが、今日まで肝心なことを理解していなかった。うーん、不思議だ。全く分からない。くそ、手を動かさないとダメだな。]