土曜日

ノート:"hydrodynamics from Hamiltonian particle systems" 論文形式でタイトルから文献までひととおり書く。書こうと思った論点も全部書いた。来週から論文草稿に格上げして、投稿できるように整備しよう。計算もどこかでもう一度チェックしないといけない。(GWの計算は全てゴミ箱に捨てた。)

1ヶ月前には全く分かっていなくて、長年解きたかったのが解決できたのは良かったが、客観的にはオリジナリティーの要素は少ない。例えば、スケール分離だけを使ってハミルトン系から非圧縮流体方程式を出すのは、Esposito and Mara という94年の論文がある。存在は知っていたが、さっと読めるようなものでなく放置してあった。摂動の組み方が下手くそで、煩雑な計算をしているので、正しい論旨になっているかどうかはっきりしていなかった。木曜日に多分OK というところまで抑えたつもりだが、やっぱり変なところがあって、まだ正しいという確信はない。見かけ上矛盾を含んでいる疑惑を覚える箇所がある。(ただ、答えはあっている。この手の問題だといつもそうだけど。。)僕のノートではその論文でやりたかったようなことを綺麗にした感じになっている。また、マクレナンやズバーレフの正しい孤立系版なので、僕のノートを見たあとでずばれーふやまくれなんを見ると正しい式に変換できるようになるだろう。そういう先行研究を綺麗に見通せるという意義はあるかな。。また綺麗に見通せると次に展開しやすくなる。

今週戦っていた、エントロピー的量の強い性質とか一段階上のことが分かると研究としての質は高くなったのだろうけど、時間切れというか能力の限界というか..。研究関連だけみても8月末までの予定は凄くハードで本当にできるのかどうか心配になってきた。まずは、statphys 講演でのSST からだが、もう新しいことを考えるのはやめてproceedings とpresentationの構成に入ろう。