土曜日

ストックホルム会議後記:今回の滞在で、もっとも印象に残っているのは、やはりコーエン先生の姿であろうか。90歳になっても元気に講演をされ、朗々とバンケットスピーチをしている様は日本では中々見かけない。(巽先生が近いのかな。)今のD1世代が定年退官を迎えるときの会議に僕が参加するようなものである。そんな話をバンケットの帰りでD1たちにしたせいか、(おそらく高齢になった)自分がゆっくりと歩いて講演(スピーチ?)に向かう夢を見てしまった。誰の定年退官記念会議なのか分からない、というか、そもそも退官記念会議かどうかも分からないが...。常々85歳まで研究を続ける、と言っていたが、もうちょっと伸ばそう。

前回のストックホルム会議とちがって、くりすてぃあん、ほるへ(来週くる)、関本さん、ふれでりっく、いよならしにお先生、でりた先生がいない。前回は他にも、えばんすさん、とーくなーさん、らいまんさん....など多彩だった。そのため、研究関連では、河合さんとの話がメインになった。でも、結果としてうまくフォーカスできてよかった。 東京からの飛行機で、非平衡基礎の方向性に悲観的な感じを持っていたが、自分が大事だと思える問題を集中して考えることで気分も持ち直した。

でも、出版される論文やpreprintの多くに、もういいやん、、という感じを覚えているのは事実である。でもそういうステージから新しいのが生まれてくる可能性もあり、 (パタンダイナミクス研究のときと違って)途中で完全にquit することはしない。パタンのときは僕が参入したときはすでに末期状態で見届ける動機がなかったが、非平衡基礎論の場合は見届ける必要があると感じている。(ただ、見届けるだけの研究はしたくないし、そんな状態で90歳まで研究を続けたくはない。自分がやりたいことを切り拓いていく精神性はずっと維持したい。)

コペンハーゲンでまともや足止め。2時間遅れの模様。行きもコペンハーゲンからストックホルムに2時間くらい足止めだった。ヨーロッパにくるときは夜になるので、2時間ずれると結構大変だが、日本は朝つくのが昼すぎになるだけなので2時間くらいなら大したことはないが疲れは溜まるなぁ。

幸なことに腰の状態は悪くない。歩くのに困難はないし、会議で座っていても問題ない。ゆったりしたプログラムなので数時間連続して座ることはないのだけど。注意すると違和感が少し残っているので、念のために、湿布は毎日貼っている。(万が一、ここで痛みがでてくるとどうしようもないというかかなり辛いからなぁ。)

飛行機の中で書かないといけない文書が2件ほどある。どうかなぁ。切り替えて集中できるだろうか。(前回のストックホルム会議からの帰りは、完全集中で書類を作ったのだった。)