日曜日

明日の講義の準備:特異摂動の初歩の初歩をゆっくりやっている講義で、飛び道具はできるだけ使わず、一般性とかの議論も後回しにして、例題を少しづつ増やしている。明日は不均一拡散係数を持つ系の有効拡散係数を求める。多重尺度法を使って一発、、などとはやらない。(多重尺度法的なのりはできるだけ封印する。)まず、今までの問題と違って、小さいパラメータが最初に入っていないのをどうするか、というのが最初の論点になる。これについての考え方をきちんと抑える。(本や論文で言及しているのは明示的に見たことない大事なプロセスが入っている。)第2に、小さいパラメータの導入の後では、平均化法と同じのりになるのだが、前回の摂動振動子の序論のように、まず物理屋風にやってみせる。前回は、物理屋風論法の結果が実は正しくて、それをきちんと導出したわけであるが、今回は同じ流儀の物理屋風導出が間違った答えをはじく。摂動振動子の場合、物理屋風論法のえいやぁとやる平均化法を書いている文献もあるが、そういうのがいかに危ないか、という例にもなっている。で、前回の講義を正しく理解できていれば、まっすぐに拡散係数を求めることができる。ただ、難度があがっており、テクニカルにはやや難しくなってきている。講義の構成は歩きながらやっていて、今朝、一気に講義ノートを書いた。

明日の講義の準備(Part II):駒場祭の片づけで午前中は休講になっているらしかったが、それを知らずに予定を組んでしまった。前回えいやぁととばした境界条件について丁寧に考えることと現在までの位置づけを考えて何を次に考えるのかを考える。後半の問題を受けて、次の課題に入っていく。またもや時間配分が難しく、最後までいけるかどうか不安でもある。(焦る必要ないのでゆっくりやればいいんだけど、途中で切れると次が2週間後になるから..)

金曜日に 玉城記念講演会 のスライドを大体つくった。これで明日講演があっても何とかなるようにはなった。というても、水曜日に本番なので実は時間はもうほとんどない。精度をあげたいが、難しいなぁ。

事務的案件も複数走っていて、色々なことについての時間割を組んでいるが、少しこんがらがっている。