水曜日

朝、百万辺のバス停でおりる。あぁ、30年前の2月上旬だったか、はじめてここにきたのだった。駿台の京大模試を受けに京都にきたのだが、その前日にまず京大にいった。「ひとりで京都にいけるかな」の練習もあったし、京大を見学したいとも思った。京大構内を適当にぶらついて、百万辺のバス停でバスを待っているときのイメージはまだ記憶に残っている。今回は3日ともそのときの風景を思い出した。

ほぼ1年前、「京都の風景で変わったものと変わらないものどぎまぎする年齢になったかのかな」と書いた。今回は、そういう感じはまるでなくて、バス停*1での30年前の空気だけだった。

研究会最終日:カシミーア(の臨界ゆらぎ版/Fisher-de Genne)を使ったコロイド相互作用の実験は、はじめてデモとして見た。なるほど、デモとして凄く面白いし、相互作用制御の問題として僕は興味を持ったけれど、それ機構そのものは既知なものだよなぁ。(何で流行っているのだろう?ストックホルムで聞いた理論の話も全く興味を持てなかったし。)どーんとさんの話の前半の実験(非平衡相転移)はそそった。想像しがたい様相をみせている。これは少し真面目に考えてもよいと思う。(後半の話は、分からなかった。というか、真面目に言えば、熱力学的におかしい手続きが紛れ込んでいたのだが、そこをつっこんでも有用なやりとりになりそうな感じでなかったので、輸送係数が静的に計算できるエッセンスを聞くことにしたが、今一な答えだった(いや、変だぜ)。)

研究会に4日も参加する余裕があったのか、というと少し怪しい。会議と講義がない、という意味では余裕があったのかもしれないけど、せっかくのそういう時間を自分の研究に使わなかったのは勿体なかったかもしれない。ただ、外にでかけて、自分の思考様式と違う話を聞くのは悪いことではないし、長期的にはきっとよいだろう、、と思うことにする。(自分の短期的な研究では、吉野さんに色々教えていただいたのが良かった。余りにも僕が色々勉強不足なので、大阪に伺うべきな気がしたけど、旅費申請いつまでできたっけ。もう過ぎているかな。でも、そもそも空いている日はないか..。)

*1:その翌日の日記で、「こら、起きろ」と心の中で叫んだ、九後さんとも偶然にバス停でお会いして、一言/二言話した。