月曜日

事務的な仕事は原則全て夜にまわして、午後は研究の時間に割り当てる。

「誰もが自然に思う普通の話は日々着実に抑えないといけない」と常々院生に言っているよおり、アイデアとは別に「結晶もないし長距離での相関もないことをスペクトルで見る」というルーチンにとりかかる。よし出来た。(手許の)平衡データでちょっと見る。

ほう、確かに、転移したあとの高密度側でもブラッグピークはないし、長距離の相関は切れている。確認終了...で終わるのはアホで、何だこれ....というのが気になった。最短距離側でスペクトルが増大しているのが気になった。そこでその距離の逆数からの差でスペクトルをとると、高密度側では綺麗にべき発散している。低密度側ではその波数の差でみたときの相関距離を超えたところでスペクトルがさちる。つまり、ここから転移点に向けて「相関長」の発散が分かる。高密度側でのこのタイプの発散は、先日arXivにのった吉野さんたちの結果と同じ。(指数も同じ。)

さて、これは何だ。計算結果が蓄積されるにつれ、disorder-disorder転移があるのはほぼ確実になってきたが、高密度相の属性が問題だな。特定波数の変調でみたときにクーロン相のような振る舞いが見えるわけだが、それをどうやって理解するか。。面白いねぇ。