土曜日

散歩。そろそろ近所は歩きつくしたので、少し遠出をしようとでかけたら、距離感覚が狂って、帰宅するまで90分くらい歩く羽目になった。そのせいか、終日体もだるい。考えごとに集中しようとするも、成果ゼロ。何も見えない。まだ残っている事務案件を処理した方がよかったかもしれない。

昨日の板倉さんの講義では、要所となる研究結果の論文の被引用数が参考データとしてついていた。ひとつの話題の中では、その数が影響の与え方の目安のひとつになるのは全く正しい。ところが、母集団数が異なる分野で研究をその数で単純比較するとおかしなことになる。よくいわれているし、あたり前のことだけれど、ときに「数値」があることによって論理が崩壊してしまう科学者が結構いるのもまた事実だ。個人的に見聞きする範囲では、苦笑で済むけれど、それが様々な決定に関わるとやはりよくない。(母集団数で規格化するとかで、「数値」を変えることはできる。誰かがやっていると思うけれど。小手先だけれど、政治をするなら、そういうところまできちんと対応しないといけないのだろうなぁ。)

ちなみに、僕は、1995年のが150超え、2001年のが120超えあたりで、まだ引用が止まる気配はない。2005年のがそろそろ50超えくらいになるかと思っていたのに勢いが止まってしまった。非平衡という狭い分野の中では、「そこそこ」だけれど、同分野同年代ではChrisやJorge には大きな差をつけられている。彼らとの数の差は、研究実績の実質的差の正しい反映とみなしていいだろう。個人的にも、96-98年には敗北感があるしねぇ。10年後に、2010年の近所をどのように振り返るのでしょうか。