金曜日

学会シンポのプロット書き。色々悩んで先週のスケッチから大幅に変更する。結局、導入以降は、シカゴJ-ポイントから入ることにした。操作論的ジャミング(J-point)、統計力学的ジャミング(G-point)、運動論的ジャミング(KCM)、幾何学的ジャミング(k-core percolation)に分類して、この順番で後ろほど軽い重みで順次説明していって、最後にこれら全体を俯瞰する方針とそれに向けての自分たちの試みを述べて終わりにする。導入も軽くした。そうしないと説明する時間がとれないから。J-point もソフトモードの説明は省いて、「最小接触数均衡仮設」を強調する。G-point は、具体的な模型や近似や前提をきちんと述べて紹介する。(どうもパリ人のプレゼンは、模型の明示がない場合が多くて肝心なところが中々理解できてなかった。僕は、模型と仮定と前提がはっきりして、全ての言葉が定義されていないと主張として受け止めれない。)30分でこれだけ詰め込むのはやや無茶だが、「ジャミング転移の数理」の全体像のスケッチをするためには、ある断片だけ提示しても仕方ないと判断した。プロットが終わったあと26時までスライド準備したが、半分くらいしかできていない。全部で20枚ちょいなのに。

それにしても、Biroli-Mezard 模型はいい。発展形をいろいろ頭で夢想している。ところで、ジュリオは、これとほぼ同時期に、有限次元で転移する最初のKCM(=TBF模型)の提案に関わっているし、さらに、Biroli-Bouchoud の動的相関の発散の場の理論的計算も出している。たった2−3年の間だぜ。全く想像を絶する怪物君だ。