金曜日

ライデン講演のスライド:今日は21時現在でまだ1枚しか書いていない。introduction の骨格をつくるのが今日の目標だったけれど、スイスイいかなかった。ガラスや粉の専門家を前にガラスや粉のintroduction をしても仕方ない。(少なくとも今までの)僕本来のMotivation でもある「計算技法の開発」を前面に出すことにする。何となくのイメージは固まってきた。

軌道の確率分布があったとせよ。(ある近似のもとで)2体関数がt->∞の値が不連続に変化する系があったとせよ。そんな系の2体のゆらぎを解析する方法は? .. これがgeneric な問いだ。(break-through になった)Biroli-Bouchoud 論文の核心は、きわめて明快で、2PI effective action を解析すればいいじゃん、、ということに尽きる(これは全く正しいアイデア。そして、これを指摘したのはその論文がはじめて。)。ただし、その解析は、現象論的というか、大変、難しい。(わかっている人にとっては簡単かもしれないけれど、職人的である。)僕たちは、そのgeneric な問い自身に対して、解析方法を構築しているのだと位置づけることができる。

今回、i) SN分岐を例題にして、そのような系を解析する方法のguiding principle を与える。ii)jamming との関係においても そのような例題(k-core percolation)は確かに存在する。(あ、昨日公開になった論文。)iii) MCT eq にもそのような考え方は適用される。 以上3点をメッセージとして伝える。MCT に関連するゆらぎまでいければ格好良かったんだけど、それは、来年の夏だな。(今年の秋には..ちょっと厳しい。BiroliとBouchoud とは、ライデン2週間の後、今年の11月、来年8月に日本で会う。)