月曜日

どうもしゃきっとしない。来ているはずの書類がきてなくておたおたしたり、いくつかの準備で手間取ったり。調子がいいときの20パーセントくらいの仕事率だな。.....

と、さえない気分が帰宅直前のメールでふっとんだ。来年の8月下旬から9月上旬の2週間、ライデンで(粉体、コロイド、ガラスにおける)動的不均一性*1の集中会議をやるらしい。そこでtutorial talk をしろ、、と。げぇー。動的不均一性そのものについては、今年度中にそれなりの論文を公表できると思うけれど、ガラスについては依然として素人である。そういう状況で、現在の参加予定者リスト(勿論、ガラス研究者が主体である)を前にして、tutorial talk とは、びびりまくりだ、、、。

は、あかん、大学院試験と定期試験がぴったり重なっている。うーん。これは、ここ数年の頑張りに免じて、(原則的に全員参加の)大学院試験をパスさせてもらおう。うん、金子さんや氷上さんも一回づつパスしているし。定期試験は、、7月に試験をすればいい、、か、試験のときの監督は代理をたてて、採点は速攻でかえればぎりぎりまにあうか。。

というので、駒場の同僚には何の了解も得ていないが、ともかく、いくことに決めた。

しかし、問題は中身である。今のところ、変なところからアプローチしているる”one trial"に過ぎないことは、自分が一番理解している。ただ、このアプローチが全くの無意味でないことは、ジュリオもブショーさんも(即座に)理解した。岩田さんがブショーさんの前でIwata-Sasa について喋っているとき、ブショーさんが、「そこで考えている揺らぎは、MCT とは全く別のものだね。は、そうか、お前がさっきいってた問題は、そういうことだな..」the end.さっきいっていたこととはセミナー会場に移動するまでの1分くらいの会話をさす。おめぇ、理解がはやすぎ。また、ジュリオとは1時間くらいかけて1:1で色々な話をしたので、いくつかの問題意識を深く共有できた。(これも1時間の会話の間、僕のクロックは普段の3倍以上*2にあげていた。)

無意味でないことと意味があるとは全く違う。今のままではとても恥ずかしくてtutorial talkなどできない。あれとこれとそれと、やれることとやれそうなことを来年の夏までに抑えたい。........さて、さて。

*1:広い意味のjamming 転移の近くでみえる協同現象のこと。平衡系の協同現象とちがって時空配置で検出されると考えられている。10年前の山本さんの学会発表に強い印象をうけたのに、僕は何もしなかった。21世紀にはいって、主にヨーロッパ勢が"第一段階の理論"をとってしまった。より深い地点にいけるのかどうか、まだわからないが、遅まきながら僕たちも参戦した。

*2:この2ヶ月、色々な人にあった。パリでも圧倒的に多くの優秀な人にあった。しかし、そのなかで、デリダさん、ブショーさん、ジュリオは別格である。