水曜日

朝、僕が中学まで育った家(=両親がすんでいる家)から1時間くらいのところにある高校生たちが駒場を訪問*1してくれる。1時間ちょいの講義を含んで、2時間半くらい一緒にいた。講義の構成には時間をとって考えた。どこにでもある話でお茶を濁したくない。大学初年度くらいの「ちょい背伸び講義」ではやりたくない。高校生でも面白さをわかってもらえる範囲で、本格的な話題をとりあげよう。そういう観点で僕ができるなら、「揺らぐ世界で神秘的に働く機械に関する新しい物理法則探究」しかない。何度も講義のプロットをかえて、言葉を考えて、準備にはそれなりの時間を使った。

講義では一切のメモなしに高校生の反応をみながら微調整しながら話をすすめていった。(黒板は無茶苦茶だし、準備ゼロでやっているようにみえたかもしれないが。。。)何とか面目はたったと自分では思う。それにしても想像以上に楽しかった。生徒たちの顔つきや目つきが大変素敵で、言葉は変かもしれないが、「心が洗われる」気がした。最後に写真をとって別れたが、部屋にかえってしばらく疲れて動けなかった。しかし、こういう機会があってよかった、、と心底思う。

午後は、追試の採点。すぐに終わると思ったが、今年は過去最高の追試者がでたせいで手間取ってしまった。

*1:事務手続きを完璧にしてあったのだが、守衛さんが高校の名前を把握していたのは驚いた。案内や地図をもらった。