水曜日

朝から、快調に諸案件をこなせた。こういう日もあるのか。研究がすすんだわけではないが、気分はよくなる。そのうちのひとつは、明日の講義の準備である。今年、はじめて物理数学(大学2年)を担当する。基本コンセプトは、「その場でわかる普通の計算テク」にしている。普段から物理や数学を勉強を自分できちんとしていれば、物理数学などという講義はいらない。必要としている学生は、普段の計算量が少ない人だろう。そういう学生にとって、その講義が意味あるのは、具体的に計算過程をみることである。まとまった知識や体系に感動するようなことはないので、そういう詳細にこだわるのがよかろう。

第一回目は、「ガウス積分、ガンマ関数、n次元球の体積」にした。(この3つの関係があやふやな院生はこの機会に調べて損はない。)大学1年で学ぶ多変数の解析の典型例であるが、物理でも頻出事項である。きっともう統計力学の講義ではでているだろう。統計力学の講義では、これらは公式として与えたが、計算せよ、、といわれると、できる人ならこのあたりは即答であってほしいし、できない人でも時間をかければちゃんと出せてほしい。なんかの本には無味乾燥に説明があるかもしれないが、それを前の黒板でいきいきと示すことによって、なるほどねぇー、、となればうれしい。