水曜日

まだ初期ステージ独特の諸々で時間がとられているが、少しづつ生活を固定していく。研究所内では、基本的には自分の仕事をせずに、議論を中心にすることになるのだろう。短期的な成果というより長期的なことを考えて。今日の午後は、(名前だけでない)実際的なorganizer である Frederic van Wijland と話とした。彼の名前は、Zolton Racz との論文ではじめて知った。独創的ではないが、センスのいい切り口でトレンディーな問題をやっていた。その後、large deviation のRG 計算でなるほどね、、というのがあって、FA モデルでのlarge deviation の計算で、独創的なセンスもだしてきた(これは、PRL)。春の(インフルエンザでとりやめになった)膨大なアポのひとつとして、Frederic ともとっていた。やけくそで時間を全部うめる予定にしていて、最後にあいた水曜日の午前にいれた、、という感じだった。[そのアポは実は鹿児島学会直前にとりはじめて学会中にきまった。]

いかにも秀才フランス人という感じで大変シャープでクリアーだった。とくにFA モデルの解析の話は、僕にはまだ理解不十分なところが多々あったのがかなりわかった。こうやって実際に聞くと論文を読むよりずっとはやい。(論文にも目は通していたけど。)時間切れになったので、また後日、続きをすることになった。large deviation に関する諸々もここまで話が通じるのは嬉しい。クリスとはじめてあったときを思い出した。クリスとは明日の午後に議論の予定をいれている。

さて、研究所外informal talk (その1)をまず来週に予定していたのだが、Guilio (びろり)から連絡があって、formal なセミナーにupgrade してサクレー理論物理セッションの統計物理セミナーにいれたいけど、いいか、、と。いやや、、と半分くらいいいたかったが、流れにのって了解した。まずい。今のスライドもinformal talkを念頭においたものだし、そもそもtalk の内容も研究として未完成の部分を含んでいる。[鹿児島学会+アルファにすぎない。1年後にはだいぶまともになっているはずだけど、未来の話をしても仕方ないし。]10月にポアンカレー研究所で喋るのは数年間考えてきた問題だから、内容の消化の程度が厚い。それに比べれるとちゃちさ加減がよくわかる。(もちろん10月のもプレゼンには工夫が必要だし、これは時間をとって対応するつもりだけど。)

折角の機会だし、やれるだけやるか。。といっても、今から、研究のつめも、スライドの大幅な改良もできないから、今あるネタで料理法を考えるだけだけど。