木曜日

場の理論の研究会:集中モードで全部の講演を理解するつもりで聞いている。モデルの背景は、はっきりわからないものが多いけれど、モデルgiven で何をして何を得たか、、は最低限おさえ、あわよくば技術的なことでいいことないかな、という色気も少しもって聞いている。が、なかなか不思議なことがでてくる。たとえば、domain wall network でjunction の有効作用の話がでてきて、こういうのはうちらと問題を共有しているはずなのに、でてきた結果は、全然、(僕らの感覚で)物理的でない。おかしいなぁ、、と思って、世話人代表の新田さんや橋本さんに色々教えてもらう。うーむ、モデルが(一見、単純そうにみえても)それはもう特別なモデルで、domain wall といっても無茶苦茶特別な性質をもっていて、それが効いているが故に、解く事ができて、かつ、それがゆえに、(僕らの意味で)物理的でないことがおこっている、ということのようだ。勿論、モデルの背景まで踏み込んだときには、解析されていることが物理的で、それがたまたま、日常世界に多くある domain wall network と性質が違うだけ(かもしれない)、ともいえるけれど。[かもしれない、という部分のニュアンスまで含めて、お聞きしたつもり。]

そういうモデルの性質が強く効いてしまうと、一般的な解析方法としては厳しい。勿論、即効性のある何かを期待してここにいるわけではないし、まぁ、ゆるりと集中し続けよう。

僕の発表は、「細かいエラーがたくさんあったけれど、できる準備はしたのでよし、、」、という最近のパタンなら、ここにはもう何も書かないはずだった。しかし、質疑応答で、もっともクリティカルな質問にピントをあわせられなかったのに悔いが残るので、ここに書いておくことにした。その質問は、「仮想時間をいれないと計算できないのか?」という至極もっともな質問で、実際、計算出来なかったので、できなかった、といったのだけど、その出来なかった理由を述べるべきだった。それに気がついたのは、質疑応答時間が終わったときだった。あとで、その質問をしてくれた鈴木さん(理研)には、できなかった理由を説明したけれど、やはり、即答すべきだった。これは、今後も、強く意識すべきだ。鈴木さんには、他にも色々とお話をしていただいた。