月曜日

朝、気分が悪いので考える。ひとつの粒子がはずれるのに必要な領域が大きいほど時間がかかる、というのが動的相関の基本だから、むにゃむにゃ、、とか、高次元空間のサドルの構造がむにゃむにゃ、、とか、気がついたら、一般的であたりまえのことが頭をしめていた。こんなことは、問題を少しでも考えた人なら誰もが思うことで、かつ、まともに考えるのは極めて難しい方向である。(これらの問題を意識するのは大事だが、それらしか考えれないなら研究はできない。)気分の悪さがこういうところのひっかかりではないはずだから、悩み方が間違っている。

夕方、散歩にでかける直前に気分の悪さの正体がすこしみえた気がした。散歩の途中、次女と話をしながら、頭の中であれこれと状況整理をする。帰宅後、猛然と計算機実験をはじめる。ここで、「これ」がみえたら、この休日の迷いの大半がふっとぶが、みえないと色々と大変まずくなる。

おぉ----!ガッツポーズがでた。直感では全然想像できないことがたしかにみえている。現象としても面白いが、何よりほっとした。定量的な確認をするには、ちょっと家のパソコンではちょっと重いので、明日以降研究室の計算機で確認しよう。(定量的な確認ができるまでは安心してはいけないが。)

明日まで待つ理由がない*1ので、大学の計算機をちょこっと動かして定量的な第一弾を抑える。うぬぬ。歩きながら暗算した予想と違う感じになりつつある。単純な問題のこの振る舞いを理論的に完璧に説明できないと、とても先にはいけないので、今週の宿題。しかし、色々なデータをみていると、直感的な雰囲気はわかってきた。わかってみればあたりまえにも思える振る舞いなのだが、生データをみるまでなかなか直感的なことはわからなかった。(こういうとき、計算機を動かす前にわかるべきだ、、というような意見はいつもあるけれど、僕は自分がわかることが最優先なの道具は何でもいい。正しい直感が働かない人に”カンニング”はありがたいことだ。)

*1:本当はしないといけない仕事があったのだが先送りしてしまった。