水曜日

卒研発表会。僕が担当した学生たちは、うまく発表した。

Otsuki-Sasa 論文のreply: まったく主張がちがう3つ目の版になっている。それに関連した物理について、大槻君と議論していて、「あ、それは(僕の嫌いな)角運動代数の話だな。。」と思い至った。嫌いでも、「回転群とその表現」に明示的な議論があったはず、とかすかに覚えていたので、大槻君に図書で借りてきてもらう。めくりはじめると、下宿で汗をかきながら読んでいた光景を思い出して、無性に懐かしくなった。さて、細かいところはともかく、かなり混乱している。対称性だけで決まる一般的な議論では、非物理的な結論にしかならない気がする。力学の制限が巧妙に絡んでいる、ということになるのだが、その筋がみえない。レオロジーやっているのか、トポロジーやっているのか、代数やっているのか、わけのわからん状態だが、こういう状態は好きである。(ただし、見えないと研究としてはだめだが。)

↑を書いて1時間後、もっとも大きな混乱はとれた。細かい部分で灰色は山のようにあるが、全体のイメージはできてきたように思う。細かい部分を全部クリアーにして、理論としてきちんとつめて、(数値)実験でもみえるようになると面白いではないか。ぱっとみ何もみえないものから、おぉ..という感じなのをとりだすのは、対象がなんであっても楽しい。