金曜日

11月の基研研究会「学問の系譜」は、発言がテープに録音されていて、それにもとづいて編集されるらしい。自分の発言だけ読んで校正するのだが、もう無茶苦茶に壊れている。何をいいたかったのか思い出して、ほとんど全ての発言を大修正。結構な時間がかかった。薄々きづいていたが、僕と会話している皆さんは大変な苦労をしているのかもしれない。

今日締め切りだと思っていたもろもろを全て月曜日締め切りにかえる。

僕は文章を書くのは得意ではないので、依頼されても断ってしまうこともしばしばある。もちろん、今書いているブラウン運動の解説は、書きたい話なので自分なりに頑張っているし、熱力学本のときも、書きはじめるときは意欲満々だったが、やはり時間は膨大にかかる。(おわったときは、2度と本は書くまい、と思った。)文章を書いて研究時間が確保できないなら、本末転倒だと自分には言い聞かせている。さて、そういうとき、本の執筆の依頼があった。(最先端の)面白い物理の話題を他の分野の研究者や大学院生、頑張れば学部1,2年生でもわかるように紹介、解説する企画らしい。400 x 300 字相当程度らしい。

うーん、どうしようか。力量的に無理かなぁ。非平衡基礎論なら、内容を決めれば第一草稿を書くのにたいして時間はかからないきはする。しかし、いまいち気分はのらない。(気分がのる構成がまだおもいつかない。)何年か前に大学院講義でやった「エントロピー概論」をベースにしながら再構成するなら、個人的には楽しめそうだが、時間はかかるかなぁ。来週の金曜日に返事するので、それまでにときどき悩もう。