土曜

昨夜、野地研でもらった短期課題について紙の裏にかきはじめる。暗算でやっていたことが正しかったことを確認し、微妙な点を書き下していく。ほうほう、ここの掛け算は、ストラトノビッチになるのか、なるほど、これで全てつじつまがあっている...等々、2時間弱でだいたいできたので寝る。朝おきて、それをtex 化する。2箇所ほど見落としていた点があって、そのたびに端末を離れて部屋をうろうろする。予定より少しおくれて昼過ぎに終了。原田さんに送る。

例えば、FDR (の成立や破れ)を実験で具体的に確認しようとしても、式で書いたときの便利なprobe と実験的に便利なprobe が違う場合がある。実験的に便利なprobe をそのままつかって、FDR (の成立や破れ)をどうみたらいいか、というのが課題である。もっと具体的には、野地研の既存の装置をそのままつかって実験するにはどうしたらいいか。

僕がノートを送る直前に原田さんからもノートが届いた。同じ課題に対してアプローチは全く違う。原田さんの案はまだ丁寧にチェックしていないが、ざっとみた限りでは、実験への実装という点では、二人の方法に一長一短あるようだ。ゆるりと議論をすすめて最適なものを考えていけばいいだろう。ただ、僕のアプローチは、間違いでなければ、算数としても少し面白い性質を暴くことになっていて、やっていて楽しい作業だった。(例えば、平衡条件下での「詳細つりあい」という性質は、変数の選択に依存しないはずなので、変数変換でその見え方がどうかわっていくのかを明示的にする。)

練習問題に過ぎないが、こういう作業の積み重ねなくして進歩はない。(また、脳みそが腐っているわけではなさそうなので、ほっとした。研究していない日々が続いているので、正直不安になっていた。)