土曜日

探し物をしていて、29年前の日記がでてきた。中学1年のときだった。剣道部のことが圧倒的に多く、定期試験前には、勉強のことについても少し書いている。あの頃、科学者という職業が現実にあることは知らなかったし、プロの科学者としてご飯をたべるなど想像もしなかった。しかし、ぱらぱら読んでいると、今の研究日記とのりが似ていることにきがついた。日記の冒頭にある「運動が苦手な自分が、苦手なりになんとかする」、という決意は、今の自分が、自分に対しても、院生に対しても、よくしゃべるセリフそのものだ。生活全般の調子の波がありながら、愚直に悩んでいたことなどすっかり忘れていた。定期試験前に、試行錯誤でリズムを調整しながら本番に臨む様も、研究会での発表にむけての様子とにている。