木曜日

ガイダンス。金子さんが学科長になったため、数理分科主任として顔見せ。自分の出番以外は、院生の単名論文の赤入れをゆっくりしていたが、隣をみると学科長はすごい勢いで論文の赤入れをしていた。


講義前はおちつかない。例によって鉛筆をもった準備でなく、講義構成を考えているだけ。


中川さんから、Harada-Sasa は全く自明で面白くもなんともない! というメールをいただく。以前に原田さんから聞いていたことにもういちど焦点をあてて考える。中川さんのその台詞の背景にある論旨は完璧に理解した。日曜日に返事する、と約束したが、どう応答しようか。


岩田さんとの議論。状況がだいぶみえてきたので、最後まで丁寧に計算するかどうかの判断をしないといけない。まだ論理的に脆弱な仮定があり、このまま計算すると、何かの結果をだせても、そこに焦点があたると不安定だ。このまま強引に突破するかどうか迷う。計算しやすさはおいておいて、論理的にもっとも固い考え方を整理すると、別の道がでてきた。計算は大変だが、こっちがクリアーか... さぁ、どうする。

岩田さんに、即断、5分考える、1時間考える、ひとばん考える、、、この4つのうちからひとつ選んで、自分でどっちの道に進むか選んぶよう伝える。5分考える、と答えたので、5分後に聞く。今日の新しい道を選んだ。 その結果、いままで仮にやっていた多くの計算は、いったん倉庫にはいることになる。あまり経験のない岩田さんは少しショックをうけたようだが、こんなことは日常で、むしろ、別の道がみえて、道をのりかえるのは楽しいではないか。こっちが正しいと思ってすすんでいたら、突然、大きな岩が道を塞いでいて、逆戻りをよぎなくされ、いったいどこまでもどっていいのかわからなくなることだってある。