日曜日

この週末は、申請書序盤と論文の最終局面でつぶれた。横倉さんが論文を編集している間は、僕は申請書に集中する。論文のターンが回ると論文に集中する。

申請書は中々気分が盛り上がらずに苦戦していたが、土曜日の作業でやっと全体が見えてきて、いけそうな気になってきた。テーマを決めて、課題を決めて、研究内容を決めて、プロットを書いてとすすむのだが、どうも全体の輪郭が見えないと、とってつけたような感じになる。論旨はともかく、ともかく自分の考えたいことを文字として書きまくる時期が必要で、連休中にはそういう感じで闇雲に書いていた。ただ、なんだか支離滅裂感があって、気分が高揚しないままだった。締め切りがあるのでそのまま申請書を提出せざるを得ない場合もある。そうなるとやはり苦戦するだろうな。今回は何とかリズムに乗れそうなので、後は、時間との兼ね合いで、どれだけ文章をちゃんと構成して、迫力ある形にもっていけるかが勝負だろう。あと1週間でいつでも出せる形にして、10日後くらいに提出を予定している。

論文は終盤になっても「つまらない」と思うことが全くない。やっていることは間違いではないが、10年後に意義が残るかどうかは50:50かな、と10日くらい前は思っていた。横倉さんと論文を仕上げる中で理解がさらに進展し、特に、8日前のびっくりすること以降は、90:10で10年後でも意義が残るんじゃないかな、と思いはじめた。(勿論、そういうのは10年たたないと全く分からない。先が見えているわけじゃないから。)いつも今やっているのが一番面白く感じる、というバイアスがあるにせよ、現時点で、僕が関わった研究でもっとも興味深いもの、という位置づけになっている。もっとも驚く結果というのは先週の時点からだが、興味深さ、わくわくさでもトップにたった気がする。(個人の研究の個人によるランキングなので、何の意味もないが。)横倉さんのおかげではあるが、50歳を超えて自分史上もっともワクワクする研究ができたのは本当にうれしい。この1週間はそういうことも考えずに集中していたが、少しほっとして回想モードの余裕がでてきたかな。