金曜日

水曜日と木曜日は出張だった。筑波の斎藤さんところで、某実験について話をしにいき、水戸の中川さんところで、流体の講義をしてきた。相当に隙間がない中でのやや強引な出張だったが、突破口になればいいな、、と少し前に企画した。といっても、最近、復活SST話にご無沙汰していたので、火曜日の夜から復習をして、新幹線の中もずっと問題に集中して、頭をそっちにあわせた。そして、斎藤さんに説明をして、アドバイスをいただいたり、議論したりして、あれやこれや、、としていると、木曜日の朝おきたときに、かなりいいのがきた。講義前に中川さんに説明して、「これはいけるんじゃないか」と盛り上がった。ただ、木曜日は、流体の講義4時間だけで時間がすぎて、帰りまぎわに、中川研の院生の面白い話を聞いて、こういうことかなぁ、、と適当なことを喋った。帰りは、SSTに戻って、朝のアイデアを検討した。ただ、東京駅についたら、新幹線は2時間遅れ、、、。ぼーと駅で具体的にできる方法を考えて、新幹線の中ではノートで計算して、地下鉄最終で自宅についた。

まだ、計算終わっていないけれど、これは確実に計算できるし、結果があぁなれば大きく前進する気がする。熱力学の拡張(SST)の中川版を問題にしていて、今のところ一番可能性があるのだが、(要請した範囲でも)拡張が一意ではなく、他の可能性もある、というのが気になっていた。その中で優先順位をつけたかったのだが、どうやら、中川版だけが残る可能性が9割がたになった気がする。物理的な条件下でミクロ側からそれが主張できる可能性がでてきた。SST中川版の具体的な予言は簡潔で綺麗なので、それを実験で検証されれば、十分なのだが、それはそれで時間がかかる。他の側面からのサポートが欲しく、数値実験かミクロからのパスか。数値実験は僕には難しくプロと相談しないとできない。ミクロからのパスは本来ならできないといけないのだが、中々手がかりがなかった。(非平衡統計力学の無力を味わうばかり。。)それがやっと動き始めた。

不思議なものだ。火曜日の夜は、慌てて準備している状況だったのだが、一瞬で変わった。しかし、その一瞬は、日常の生活を送っていたのだと中々来なかったと思う。出張して、その問題に焦点をあてて、話をするからこそ降りてくるんだよなぁ。

今日は、計算の続きをしたかったのだが、上田さんとの論文のリプライ案へのコメントを書いて、南さんとの論文の草稿をいじった。(随分前からその予定になっていた。)