金曜日

statphys26が月曜日から金曜日までリヨンであった。初日に3時間遅れの深夜にリヨンについたため、最初の2日は寝ている感じだった。
 自分の発表が5日目なので、3日目に調整して、4日目にリハーサルをして、当日もリハーサルをした。議論込みの14分のtalk なので、構成が大変難しい。ほとんどの人は12分をちょい超えるくらいの講演で質疑をちょこっとという感じだった。12分でも10分でも対して変わらないので、ともかく10分講演にしてみた。何を削るのかの選択が大変難しく、いくつか試行錯誤して本番に臨んだ。(早口だけで時間短縮するのはダメなのでそれはしない。)選択が良かったかどうかはともかく、やれることはやった。4分の議論も有意義だった。出ると思って用意していたいくつかの質問はでなかったが、新しいのもあった。講演後に移動しているときに、何人かにつかまって、かなり質問も受けた。特に、Gatin は徹底的に(1時間近く)質問をしてきた。理解は概ね的確であり、何かでてくるかもしれない。。。
 何となく、このstatphys が最後かなと思っている。今回で3回目の参加になったが、もともと1回きりのつもりで9年前にジェノバにいった。ソールは招待講演だったのでいったが、その講演があまりにもひどく悔いというか口惜しさが残っていた。今回はそのリベンジ的な意味もあった。それは果たせたと思う。
 もちろん、講演から新たに学べることもある。色々な人との議論で刺激を受けたり、問題を共有したりするのは楽しい。日常の生活から大きく空気が変わってリフレッシュすることもある。多分、物理学会に参加するような感じに近いのだと思う。年配になって忙しくなって学会にいかなくなるのを見るのが嫌で、学会で発表しつづけることを目標にして、かなり強制的に学会には参加している。(1年に一度をノルマとして。)statphysの場合、学会と違って、.... まぁ今日はいいや。

基調講演は、道に迷ったりして、月曜ひとつと火曜ひとつが聞けなかった。聞いた中では、今日のうり=あろーんさんのが抜群に有意義で面白かった。内容は論文を見ないときちんと意義の評価はできないが、メッセージの伝え方が明快で、なるほど45分の基調講演はこういう風に組むのか、と感心した。ジェノバのクリスの講演も抜群によかったが、クリスが綿密にきつきつにやったのと対照的に、話の構成をゆるく作りつつ綺麗にする感じかな。ほるへの講演スタイルに似ているかな。

ボルツマン賞受賞講演のふれんけるさんのは、面白いといえば面白いが、単に笑うだけなら物理以外のことで笑えばいいのであって、物理がかぎりなく空虚な講演をして悦にいっている本人をみてかわいそうに見えた。ぽもーさんのは講演の体裁をなしていないし、物理もいたるところでおかしくて話にならないレベルのお粗末さだった。このふたつがボツルマン賞受賞講演とは本当悲しい。いやぁ、そもそもボルツマン賞を続ける価値があるのだろうか。。。