木曜日

昨日と今日、横倉さんの集中講義があった。"wald entropy"についての解説をお願いした。論文やレビューや本をちらほら見ていたが、頭にちっとも入ってこないので、直接質問しながら学べる機会を持ちたいと思っていた。そこで、講義をお願いしたのだった。

およそ12時間の講義は素晴らしかった。エントロピーは最後の1時間まで登場しない。全てはその準備のために伏線が張られており、最後に全部つかって(ブラックホールエントロピーが同定される。グローバルな全体像は8割くらい、テクニカルには5割くらいは理解した。もともとがどちらも5分くらいだったので10倍以上の飛躍である。ただ、ここまできたら勉強で終わりたくない。どういうことなのか、あと一歩でも半歩でも前にすすみたい。気になる(腑に落ちない)ことは山のようにあり、それらを少しでも崩していければ、、と思う。

問題意識は、Sasa-Yokokura との関係なんだが、個人的には、Sasa-Yokokura が Wald entropyよりも基礎的に思えるのである。今回全体像を大幅に理解して、さらにその感を強くした。それを具体的に議論するにはどうしたらいいのか。講義の最後の30分は心の中でかなり「ざわざわ」していた。