月曜日

statphys の後、2ヵ月近くあいてしまった。8月初旬に駒場で研究会、先週は金沢で学会があったほかは、研究関連の行事はなかった。学内業務で色々あって夏休みっぽくなかったのだが、お盆前後からかなり時間をとって、夏休みの宿題をやっていた。6月の話をtex 化しつつ、テクニカルなことを詰めようと。ただ、テクニカルなことが大変難しく、2週間近くかけて大量の絵と計算をして、自由スピンの例題がやっとだった。そういう困難さから一般の場合にはそもそも成り立たないと予想していたのだが、これは杉浦さんが一般の場合にいけることを示してくれた。これで大きな壁を突破したのだが、学会前あたりから別のところでおたおたして現在にいたっている。学会で発表したことに間違いはないのだが、理解が完全でないところがあって、そのため質疑応答では不正確なことをいったかもしれない。(というか、今でも正しい答えが分からない。)
 学会から帰ってきて、大量の事務仕事があってかなりつらい。ちっとも進んでいかない。ついつい研究のことを考えてしまって、けじめがついてないのがよくないのかもしれない。

学会は、白石さん、金子さん、伊與田さん、森さん、田島さんの発表は、8年前には想像できなかった「非平衡統計の新世代研究」だろうなぁ。(ただし、田島さんのは命題を正確に理解できていない。他の方たちのも証明は理解できていない。)レベルが高くて新しい方向の研究をこれだけ聞くと刺激を受ける。ただ、テクニカルにハードで、研究としてもう僕がフォローできるものではないかもしれない。というか、自分の研究だけで能力的にいっぱいな感じがする。終焉が近いので、意識はそれとの対峙に向かっている。