木曜日

何と2ヵ月もあいてしまった。学会で発表して、そのまま行方不明になったかと心配された方もいるかもしれないが、体調は悪くないです。3月は先端研究拠点事業の報告書のストレスがあって、4月に入って色々な書類を出し続けて、イベントがたくさんあって、毎日、くたびれ果てていた。終わったわけではないし、これから始まるしんどい仕事もあるけれど、なんとなく年度末年度初めモードが終わった感じになった。

論文の赤入れも僕のところで止まっていて申し訳なかったり、そもそも自分の本やら論文やらノートやらは何一つ手をつけていない。GWの半分くらいなど、あいている時間は、全部研究につぎ込んでいた。エントロピーのネーター話の量子版を考えていたのである。結果として読んだ論文は膨大になったし、ちょこちょこノートに書いたアイデアも膨大になってきたけど、どうもばしっと方針が見えない。何度も見えかけたと思ったのだけど、時間がぶつぎれになるせいか、もう頭が動かなくなってしまったせいか、違うんだよなぁ。それでも、ひょんなことから、僕たちの論文に対する杉浦さんのコメントをしって、これは大いに盛り上がった。(今も盛り上がっている。)大体の方向性として、結果としてそうなることを見せるのが第一歩と思うし、まず間違いなくそうなっていると確信しているんだけど、式で綺麗に見せれない。

中々辛い。ここで詰まっているから、論文やら本やらが止まってしまってしまい、リズムが悪くなる。まぁ、しかし、寝る直前に量子論の論文を膨大に並べて、あれこれ考えている毎日は自分でも全くの想像外である。面白いもんだな。解析力学については、学生時代の自分の理解を超えはじめた。インドからの帰り道で、時間並進対称性からネーターでエネルギー保存則を出すのに苦労するくらいに何もかも忘れていた。30年くらい離れていたからなぁ。そこから過去の自分においついて、逆転した。量子論については、まだ初心者モードで過去の自分の足元にもきていないが、そのうちに何とか。。

熱力学や統計力学だって、30才を超えてから(研究に駆動される)再勉強をして、理解が深まってきたのだから、50才を超えて(研究に駆動されて)解析力学量子論の再勉強で理解が深まるのはあっていいじゃないか。とはいうものの、記憶力の激しい低下と戦いながら不安はいっぱい。