金曜日

今日までにすべきことと手帳に書いてあったことを全部して、メールもひととおりチェックして、来週の出張にいけるようになった。月曜日のサクレーでのセミナーのプレゼンスライドは木曜日につくったが、火曜日のパリ7のセミナー準備に気分がのらなかった。また、色々な議論のときに(こっそり準備する)メモもできていない。[僕は講義はてぶらでやっているけれど、統計力学の講義前にメモはかいている。(熱力学は歩きながら構成を頭で整理するだけが。)]トピックスがいくつか分かれていて、メモを書いておかないとその場ででてこないだろうと思う。特に、この1年の老化は激しいので、全くでてこない可能性もある。だからメモをつくるべきなんだが、その時間がない。明日と飛行機かな。

そういえば、金曜0:30の重力波検出の話は(多くの物理学者と同じように)想像をはるかに超えたもので、相当に感動的だった。(狭い意味の)専門分野でなく、学部レベルの知識しかないし、10年に1回くらい「重力波検出をめざして(苦戦しています)」のような話は聞いていたが、人類が理解できることを大きくひろげただけでなく、そもそも、「10億年の昔、遠く離れたところに二つのブラックホールがありまして、そいつらが合体して... 」などという「話」が科学的事実として議論されることは驚異的である。精度あげた検出器つくったって本当に重力波がひっかかるかどうか分からないし、どういう事象が起こるのか分からない。そういう中でそんなデータがみえると、びっくりどころでなかっただろうな。解析しているときは、毎日が興奮状態だったんだろうかな、とかってにそっちの精神状態を想像してみたり。。いやいや、そういうのに匹敵するようなことを(せいぜい2−3人グループでやる)理論でできたらいいなぁ。