土曜日

いくつ会議があったか分からないくらい色々あって、卒研の議論、院生たちとの議論、えいどりあん、あんどれあすとの議論でかなり疲れていた。今日は、休憩。

えいどりあん、あんどれあすとの議論は面白くなってきて、「論文タイトル決めたよ。○○でどう?」と言った。あんどれあすは乗り気だが、えいどりあんは慎重な感じか。次のような問題:

目前に平衡系があったとせよ。非平衡系をどうやって作る?というときに、外力を加えるとか、温度差入れるとか、、というのが標準的で伝統的な道。最近の細胞内の話とかを見ていると、そういうのとは別に、平衡系に非ガウスノイズ注入したり、カラーノイズ注入したりして、非平衡系つくっている研究が増えている。「非平衡環境」とかよばれたりしている。つまり、システムにえいやーと非平衡をもたらすのだんく、環境が平衡でなくてばたばたしていることによる運動とかエネルギー移動とか。。そういう議論を最近よくしていた。今週、焦点をあてていたのは、非ガウスでもなく、カラーでもなく、単なるガウス白色ノイズを(足し算として)加える場合だって、エネルギー注入なのだから、それを運動の変換したり、仕事として取り出せる場合があるよね、、という話になってきた。そういう例を作ってきた。昨日までに3つの異なるシステムを考えた。(あぁ、もうひとつあったのだが、それは伊丹君に瞬殺でつぶされてしまった。)どれも実験で確認できるし解析も可能である。自明と言えば自明だが、論文を知っているかと言えば知らない。非平衡系の分類をしていて、難しいことはともかく、まずはこういうクラスの提示で十分に意義深いんじゃないか、と思ってきた。(他にも別の問題も議論していたがそっちはもっと難しい。)あとはどれだけ綺麗な解析を見せれるか、どれくらい説得力のある例を提示できるか、実験についてどれくらい踏み込んでいえるか、そういうあたりがポイントだと思っている。

論文タイトル(仮)は、Random-noise induced transportation near equilibrium としてみた。(非平衡系にノイズを加えて運動をみる研究はあるので、それとの対比で near equilibrium をつけてみた。)

卒研で考えていた、quasi-locality と hyper-uniformity の接点は思った以上に難しいことが分かってきた。非自明な構造があることを1週間前の(学生からの)メールで知って、なるほどー、予想が楽観的すぎたか、、とやや呆然としている。A--> B と色々なことが分かってきたが、特異なハミルトン系の構造を見極めるのが難しい。。(すごく勉強になったんだけど、論文にならないと成果にはならない。。)

もうひとつの卒研も段々具体的になってきて、いよいよ、これから。