火曜日

昨日と今日、みかえろふさんが訪問してくれていた。80年代の終わりごろ、パタン形成の分野に突然あらわれた(ように感じた)研究者だった。90年代の前半、フランスグループと話をしていても、みかえろふがうんたら〜というのがよくでてきたし、蔵本さんが(講義に使うとか)?で本を丁寧に読んだ、というのも聞いていた。僕はその分野から撤退したので、まともに話をする機会はなかった。駒場の金子研のセミナーにみかえろふさんがきたときに質問していた程度で、セミナーが終わればさっさと帰ってきたので自分の研究を話すこともなかった。

柴田さん、富樫さん、中尾さん、郡さんらがPDでベルリンに滞在して、それぞれいい仕事をしていたので、若者たちの能力をのばす実績があるのは間違いない。今回の滞在で、なるほど、そういう側面はよくわかった。知識が豊富で回転がシャープなだけでなく、相手からうまく引き出そうとする。自分が素直に知りたいから質問する、というスタンスでは一貫している。

実際、僕自身もかなり刺激を受けた。生物物理の話、非平衡環境の話、流体ゆらぎの話、そして、ネーター関連の話、それぞれについて、具体的に考えることがあった。特に、本来なら明日からすぐに計算をしたいことが3件あった。(ひとつは歩きながらやっている。)正直いって短時間スケールの課題に関してこれほど刺激を受けるとは思っていなかった。雑談でも多くのことを学んだ。

講義やら会議やらがあってバタバタし、何と12月になっている。おそろしいなぁ。