金曜日

超均一性、経路凝縮、準局所 − これらが全部関わっているんじゃないか、という予想が見えてきて、本当なら大変面白い。経路凝縮は6年前の学会で岩田さんが発表したのだけど論文にしないままで僕もすっかり忘れていた。非常に本質的な話に思える。その中に(上田君の)軌道レプリカ対称性を破るやつもあるし、そうでないのもあるだろう。それらを分類しないといけない。準局所は、一般相対論の時空エネルギーの定義のところででてくる概念で、やっと少しづつ理解しつつある。超均一性は伊丹君のストークス抵抗がらみで意識し始めて、ゆらぎのこの性質こそがストークス抵抗の本質のひとつと思っている。

この三つを同時に示す最小模型の構築が卒研の課題になっている。(当初は、非自明な準局所エネルギーを持つ簡単な模型の構築が課題だったのだが、非自明というのを追求すると、ゆらぎの超均一性が自動的にくっついてきて、それを実現するにはや時空配置凝縮が起こらないといけない − というのが分かってきた。)模型候補の提案や検討は学生が主体的にやっているが、非常に面白いので僕も毎日ひとつくらいは考えてつぶしている。まだ答えは持っていないが、答えが存在する匂いはする。どうなるかなぁ。。