土曜日

論文草稿のversion を順調にあげていてver.0 目前だったが、金曜日のskype会談の結果、大幅な構成を変えることになった。横倉さんからの提案だが、ベターだと思うことがあれば、ためらわずにとりあえずやった方がいい、というのがこれまでの経験なので、即断で了承した。プレゼン上の構成の変更は入れ替えたり、加筆したりで、わりとすぐにできたが、午後後半くらいから、論旨上の問題にさしかかった。金曜日のスカイプ会談でもその部分については、「言っていることは分かるけれど、僕自身がそこはまだ十分に理解していないので、白紙になるかもしれない。」と答えていた。

不思議なもので、変えた方向からまっすぐに見直すと、道が自然にみえてきて、無事に理解が一段あがった。夜に横倉さんとやりとりして、だいたいこの方向でよさそうに思える。これまでの版では、とある条件を使うのだが、それがかなり唐突にでてきたのが、ロジックをもって理解できるようになった。大手術成功か。論文草稿のバージョンとしては、-2 から -4 くらいに下がったけれど、理解のバージョンがあがった。

全く別の点で金曜日の朝に横倉さんからのメールでとある指摘があって、これは僕はすでに考えていて、ネガティブな結論をだしていた。そのネガティブな理由をメールで説明しようとすると、別経路でポジティブになりえることが分かった気がした。金曜日の夜にそのノートを書いてみた。少しまだ詳細の部分で完全な合意を横倉さんととれていないが、本当ならこれは驚きの結果である。僕には衝撃的ともいえる。1日たっても、「個人の研究史でもっとも驚いた」結果である。科学的な価値はともかく、驚きの程度では。