月曜日

週が変わって、ラファエルの快進撃は止まって、しばらくは平坦な道をゆるゆるいくのだろうと予想していたのだが、あっさり裏切られた。金曜日の簡単な例題から一気に飛躍した。ミラー模型という特定の模型だが、一般的にこんなことが言えるとは想像もしてなかった。物理系ではどこまで適用できるかというと、うーむ、例えば、ローレンツ模型なら多分そのままだな。可逆力学系において「方向性のあるエントロピー変化」を明示的にみるという研究計画で採択された事業だが、もう半分くらい達成したじゃないか。勿論、問題が問題だけに、論点はまだ山のようにあるが。。ラファエルも「例外的な週だ」と言っていたが、普段と違う場所にいて、違う人と話をすることで活性化することもあるという見本のような例になるかな。。

夕方からは横倉さんと議論。流派というか何というか、計算方法が若干異なっていて相互の関係がよく見えない話があって、かつ、それが微妙に先週ひっかかっていることとも関わっていた。微妙なところで曖昧な理解になっていて僕は気持ち悪かった。今の段階でこれをクリアーしないといけないので、詰めていた。曖昧な論点でなくて、明示的な問の形にして横倉さんに投げておくと、夕食後には、基本的なアイデアが返ってきた。「少なくとも重力の場合は以下以下でいけます。」とのこと。それを解読して、熱力学の話に適用すると、やっと分かった。週末に幾何を勉強して、そっちの言葉を使えば証明できるがべたべたの計算では導出できなかった結果が見えた。綺麗だ。しかも、それぞれの計算流派の相違、類似、利点等完璧に見通せるようになった。計算をおたおたやっているステージから全体を見渡せるステージに変化した。もう下り坂かな。