日曜日

4月に入って3日連続でまだ会議があったせいか、まだ主任明けの気分ではない。また主任とは関係なく年度初めの手続きも結構あるので落ち着かない。まぁ、でも次第にリズムがでてくるだろう。

この休日は書き物がいくつかあったのだが、緊急のひとつだけ日曜の夜に済まして、あとはやらないことにした。ずっとノートを書いていた。伊丹くんの話は結果はもう終わっているのだが、何というか、どうもすっきりしないもやもやが残っていた。例えば、大偏差関数の半径依存性をどう理解するか?とうい問いには、非常に気持ち悪い答えになっていた。1週間前に気持ちが悪いことは分かっていたのだが、ノートに書いて整理する時間がなかったので、それを土曜日からやっていたのである。正当な解釈、というか、直観的なイメージが全くつかないままだったのだが、関係ないようなところから突破した。

あれこれ考えていると、ふと、ほるへの顔が浮かんで、かれの講演の一断面がでてきた。「ある種の弱い秩序の形」に関する話で、当時、それほど深く気に留めなかった。その話は関係ないのかなぁ、と最近の論文をぱらぱらみて、絵を書き始めた。なるほど〜!これかも!伊丹くんの計算は正しいし美しいのだが、描像が弱い。こうだとすると、それをこっち側からみたらどんな感じになっているのだろう。玩具でやってみよう。。。。まさに、どんぴしゃ。いや、これこそがストークス抵抗の本質の気がする。160年前の結果の背後にある驚くべき姿を感じ取った。ただし、ストーリーだけでまだ予想の部分があるので、明日伊丹くんに話して、検討して、ゴールまでいけたらいいな。

関係ないと思っていた講演がこんなところで関わるとはなぁ。僕たちは、常に「秩序の表現」に興味を持っているわけだから、興味を共有する同僚研究者たちが喋ることは短時間でなくて影響を及ぼすということか。会議に参加する意義はそういうところにあるのかもしれない。今年度は、たくさんの国際会議で講演する予定だが、やはり大事な気がする。(そのため予定はもうほぼフルになっていて、既にいくつも断っている。すいません。)今年度無理してでも喋らないと、引きこもる生活になってしまい、おそらくそれはマイナスにいくので、やや負荷をかけて動いている。大体、自分がしたいことと反対方向に少しだけ無理して動くくらいが丁度いい、というのが経験で学んだこと。自分がしたいことは無理せずとも勝手にやるからねぇ。本や論文も多数書かないといけないので時間配分は難しいが、まだまだ若いと信じよう。