土曜日

昨日、小嶋さんの最終講義には間に合わなかった。(自分が司会の)会議終了時点で16:30。その後、いろいろな事務的なことを日付が変わるあたりまで。教室主任の引き継ぎファイルも書き始めた。引き継ぎファイルとしてもらったのはA4半ページだが、渡すのはおそらくA4で10ページは確実に超える。

大学院重点化され新しい組織で動き始めたとき、「誰が主任になっても、主任は意見を調整して判断することに時間を費やすべきで、決まったことを覚えたり資料を探すことに時間を使わないようにしなければいけない。」とおっしゃっていた当時の駒場の執行部の方たちの発言は今でも覚えている。僕は30歳ちょいで組織運営が何かも全く理解していないときだったが、そんなものかなぁ、くらいにしか思わなかった。だけど、妙にその風景は覚えている。

京都での2年間の主任生活。昨年の専攻主任(=大学院教務主任)のほとんどの仕事はしっかりした教室教務事務の方のおかげで、仕事量はあるにしても、ゼロから探し出す労力は必要なかった。(ただ、1,2月の仕事のうちの1部はそこから離れているため、多忙な中で何をしていいのか分からず苦労した。先日の会議で既に決まっていた手順と違うことが分かったが、これは専攻主任のせいというより、システムの問題。そこで決まっていたことは、昨年の僕の場合にも資料としては引き継がれておらず、引き継がれたエクセルを解読して作業したのだった。これはシステムとしての不具合。)

しかし、今年の教室主任の場合は、ほとんど全ての仕事が、白紙からのスタートで、いつ、何が、どのように飛び出すのか、どこに連絡をとっていいのか、この件はどこまでがどのように決まっていることなのか、何も分からない。間違いなく、見落とし等をやってしまっている。僕は判断に悩むことは少ないけれど、状況が理解できないのが気持ち悪く、ストレスの連続だった。1年かけて、組織運営の問題点はかなり明確に理解した。その問題点だけでなく、いつ、どこで、何をするのか、という実務上の作業ファイルを作成して引き継ぐことにした。1年で全て忘れるしな。あと1回は確実に回ってくるし。問題点の整理まで書き込むと20ページを超えるかもしれない。

組織運営については、他人のせいにする年頃でないので、システムそのものを再構成しておかないと、今度はまわってきたときはもう気力がなくて、なすがままの崩壊でいいや、となるかもしれない。来年度になると気が抜けるかもしれないので、熱いうちにメモを残すことからはじめておこう。。と。(今年度はまだ色々な業務が残っていて、終わっていないのだけど。)