土曜日

水曜から金曜が新潟大学での集中講義;土曜日は大阪大学で研究会。いつもと全く違う4日間で、非常に疲れたが、個人として有意義だった。講義や講演の準備で自分の考えが整理されるだけなく、話をすることで、色々なことを考える。講義では具体的に説明しながら、自分の理解が最適化されていない部分があることを知る。(暗算であたりまえの部分を丁寧に式で見せるときに余分なことをやってしまうのが1か所あった。)

非平衡等式の利用による「ミクロダイナミクスからマクロダイナミクスへ」という点では一貫している。少なくとも、ハミルトン系から流体方程式の導出と蔵本模型の秩序変数ダイナミクスの導出は、最小手数計算になっているのは間違いない。当然のことながら、どういう系に対してそういうことができるのか?というのが問題になる。4日間で色々な可能性について話をしたが、まだ分かっていないことなので、確定的なことはいえない。それでも、すぐにでも考えたい問題が複数(というより数個)あって、そのうちどこから攻めていくのがいいのか。

特に、今日、竹内さんと話をしていて、KS方程式の解析が最優先のような気がしてきた。今までも歩きながら、ときどき考えていたテーマだが、早速、手を動かしてみた。まだよく見えない。単なる一般論を書いてそこから摂動を組むのでは、うまくいかない。流体方程式や蔵本模型に対してなぜうまくいったのかを考える。そうだよな、講義で強調したことだ。方針が見えつつある気がする。