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日曜日

この週末は体調もよく、溜まっていた色々なタイプの書き物に時間を使った。スピードは出ないがゼロでないのが大事かなと。

今日の夕方でひといきついて、次にいくかどうか迷った。ビール(インドの青鬼)を飲んだら、文章を書く気力が消えたので、残りの時間は考え事にあてた。絵を描いて、あぁでもない、こうでもないと言っているだけ。結局、よくわからなかった。文章は書けばゼロでない何かがたまるが、考え事は基本的には何もすすまない。計算に入る前段階のようなものである。考えるのと計算するのがバランスしないと前に進まなわいのは分かっているが、今計算に入っても途中でテクニカルな山場に入って、それを脱出する意欲がわかないで終わる気がする。問題をもっときちんと考えて、計算でへばらないレベルまでしておこうと。。

土曜日

しんどいニュースもあるが、吉報もあった。今後5年間の科研費が採択された。2017年度は通らないと色々と厳しくなるので、採択内定になって心底ほっとした。勿論、採択された後こそが問題なので、5年間で成果を出せるように精進する。課題名は「時間対称性がつなぐエントロピーダイナミクスの階層」(基盤A)である。研究目的(概要)は以下のようになっている。

"私たちによって見出された「エントロピーをネーター不変量として導く時間の非一様対称性」(Sasa-Yokokura, PRL, 2016)を鍵として、異なる階層にあるミクロダイナミクスとマクロダイナミクスをつなぐ理論を発展させる。量子多体系、確率過程(ゆらぎ)、連続場に対して、時間とエントロピーが相互に関わる現象を予言する理論を構築し、熱力学第2法則を対称性の破れとして定式化する。これまでの非平衡統計力学の理解を大きく前進させるだけでなく、量子論、一般相対論、統計力学など物理学の基礎にも関わり、エントロピーの汎用性と理論の豊かさを通じて他分野にも波及すると期待される。"

「ゆらぎ関係」でなく、「SST関係」でもなく、「不規則秩序関係」でもなく、「ネーターがらみ」で押した。研究計画で書いたことを5年かけてできれば、楽しくなると思う。(いつものように流行と全く関係ないところで研究を続けるので孤独感はあるけれど。)

木曜日

昨日と今日、横倉さんの集中講義があった。"wald entropy"についての解説をお願いした。論文やレビューや本をちらほら見ていたが、頭にちっとも入ってこないので、直接質問しながら学べる機会を持ちたいと思っていた。そこで、講義をお願いしたのだった。

およそ12時間の講義は素晴らしかった。エントロピーは最後の1時間まで登場しない。全てはその準備のために伏線が張られており、最後に全部つかって(ブラックホールエントロピーが同定される。グローバルな全体像は8割くらい、テクニカルには5割くらいは理解した。もともとがどちらも5分くらいだったので10倍以上の飛躍である。ただ、ここまできたら勉強で終わりたくない。どういうことなのか、あと一歩でも半歩でも前にすすみたい。気になる(腑に落ちない)ことは山のようにあり、それらを少しでも崩していければ、、と思う。

問題意識は、Sasa-Yokokura との関係なんだが、個人的には、Sasa-Yokokura が Wald entropyよりも基礎的に思えるのである。今回全体像を大幅に理解して、さらにその感を強くした。それを具体的に議論するにはどうしたらいいのか。講義の最後の30分は心の中でかなり「ざわざわ」していた。

火曜日

ほぼ2ヵ月遅れで、中川さんとの論文のプロット案がやっと書けた。調子がいいときだと、多分、朝から晩まで1日かければできる作業であるが、そういう一日はこれまでにとれなかった。また、空いた時間のコマ切れ作業を蓄積させていったが、ゆっくりしか溜まらず、ここまでかかってしまった。悲しい事態だが、ないよりはましなので、ともかく区切りをついたことを喜ぼう。何とか5月中公開を目指す。

南さんとの論文が公開になった。https://arxiv.org/abs/1703.08946 この論文は、僕が修士課程時代に考えていて、ほとんど何もできなかった問題について、今できることを相当分やりきった話になっている。(具体的な計算は全て南さんによるものだが。。)修士の僕が十分に賢ければ、ここまではできたはずだが、残念ながら、遙か麓で足をばたばたしているだけで終わった。テクニカルなシンポも色々あるが、それ以前に、問題の捉え方を全然分かってなかった。

不調だった体調はやっと回復しつつある。

日曜日

金曜日から月曜日まで学会で、休むことなく、火曜日から金曜日まで業務があって、疲れた。体調をやや崩して、微熱気味で、この休日は横になっていた。いくつか予定していた仕事はあったが、キャンセルした。寝っ転がって、いくつかのことを考えていたが、今一つだった。

学会は面白い話はいくつかあったし、雑談で有意義な話もいくつかあった。しかし、深く議論するテーマはなく、どちらかというと、浅く広くだったかな。ま、そういうときがあってもいいだろう。ただ、大阪に連日通うのはばかげている。今度同じようなことがあったら、旅費をきちんと出すように、強く訴えよう。(体調をやや壊したのはそのため、というのもあると思う。京大のローカルルールであることは確認済み。こういうローカルルールは撤廃して欲しい。)

あ、先週、そういや、ローカルルールに関連して2,3やりとりしていたんだった。結局、合理的になってよかったけれど、当初は「信じがたいルール」を示されていたのだった。とにかく例を丁寧に積み上げて、意味不明な自主規制撤廃になればいいと思うのだけど。不正防止とか適正利用とかのため、というのと全く関係ない話ばかりだと思うんだがなぁ。

水曜日

学生が主催して、院生が講義しているイベントに行ってきた。誰でも参加していい、と書いてあったので、僕が行ってもいいだろう、、と。数学と物理だった。数学は片言の外国語を聞くようなものだが、圏論の力強さをまた少し学んだ感じか。物理のその問題は、学生のときに僕も興味を持って考えたり議論をしたり調べたりしたのだった。(この30年考えたことなかったので大昔のまま止まっているのだけど。)そこからどうする、というところで時間切れっぽかった。90分で講義をするのは難しいんだよなぁ。

まだ色々と追われているのだけど、絶対的なTo Do は終えた、というか、僕のところに色々と未着状態だったので、えいっと出かけた。何の義務もない。仕事でもない。単純に学生が勉強していることに混じっただけ。僕も聞きたいことは質問をした。(でも、普段のセミナーよりはずっと遠慮して。学生が主体だろうしなぁ。。)完全な自己満足だけど、僕にとって十分な栄養になったので良かった。

火曜日

昨日5分考えて断った仕事について、再度の依頼があった。状況はよく理解して、もういちど丁寧に考えた。仮に、その仕事を引き受けた場合にどうなるのか。1時間かけて返信を丁寧に書いて、断った。基本的に、自分の力量を見ることは大事で、できないことや半端になってしまうことは安易に引き受けると却って迷惑をかける。できること、あるいは、誰かがやらないといけないことが確実で順番的に当然すべきだと思えることは基本的には承諾している。このあたりは、トータルでみてもらわないと仕方ない。(数値化云々というのもあるけれど、数値化できないことも多いしなぁ。)

先週までに終えるはずだった仕事はさっき終えた。多分、これで借金を返済したことになる。少し気が楽になったので、安いコンビニワインをあけた。

あとは、中川=佐々の論文草稿に向けたノート書きだな。この1週間完全に止まってしまった。学会までにはarXiv にあげることを目標にしていて、1月からそういうノートを書いていれば達成できたと思うのだが、やはり後回しにしがちになってしまって、無理になってしまった。でも遅くならないうちに公開したいので、ともかくノートを書こう。